13歳からのアート思考
『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』という本を読んだ。
ITエンジニア本大賞2021 にノミネートされていて気になった本。Twitter で流れてきたか、もしくはスマートフォンの Google Chrome の新規タブにレコメンド表示されていたか、そのどちらかで知った。
小説、技術書以外の本を読むのは十数年ぶりだった。正直なところ自己啓発本は自分には無縁だと思っていた。最近いろいろ同時にあって、やりたいこと、意見や考えなどが他に依存していて自分の中に軸を持っていないことに気づき、危機感を覚える中で手に取るに至った。
アート作品の鑑賞体験やアートとは何かを考えることを通して、自分なりの意見や考えを持つためにはどのような実践を繰り返すと良いのか、が読みやすい文章で書かれていた。
載っている作品は有名で聞きかじったことがあるものが多く、章ごとのエクササイズなどは最初から著者の狙いがわかってしまうものもあった。もとは中高生向けの授業だったようで、その頃受けていたら新鮮に受けることができただろうか。いや、当時ならもっと素直に受け取れていないだろうから、やはり今読むのが良かったのかもしれない。
自分なりの意見や考えを持てるようにするには、人に伝えるわけでなくても普段から言葉にする、喋る、書くといった実践が重要だと気付かされた。
特に、意見を深堀りするための具体的な実践として、目についた事実から感じる意見を問う、感じた意見から元となる事実を問う、の2つは今後やっていきたいと思う。
それはそれとして、なにか展覧会に行きたくなる本だった。